2025年12月17日、東京・両国国技館で開催された「U-NEXT BOXING.4」。
そのセミファイナルで行われたWBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦、高見亨介 vs. レネ・サンティアゴの一戦は、ボクシングの厳しさと奥深さが凝縮された激闘となった。
試合は序盤から、サンティアゴの老獪なボクシングが光り、フットワークを駆使して左右に動き、高見の強打を空転させる。
高見はプレスを強めてボディーを軸に攻略を試みるが、サンティアゴは被弾してもすぐに連打を返すしたたかさを見せ、ポイントを譲らない。
中盤以降、高見の左ボディーが突き刺さり、サンティアゴの動きが止まる場面もあった。
10回、11回と高見が猛攻を仕掛け、会場のボルテージは最高潮に達したが、サンティアゴはクリンチや細かなジャブを混ぜて決定打を許さず、最後まで自身のスタイルを貫き通した。
1-2の判定(112-116、115-113、111-117)でサンティアゴの勝利。
高見はプロ11戦目にして初黒星を喫するとともに、王座から陥落した。
判定が読み上げられると、自身の勝利を信じていた高見は呆然とした表情を浮かべた。
試合後の会見では「判定には驚いたが、倒しきれなかった自分の甘さ」と語り、今後はライトフライ級を離れ、フライ級に転級して2階級制覇を目指す意向を明かした。
日本男子7人目の王座統一という偉業には届きませんでしたが、33歳のベテラン王者を相手に終盤まで追い詰めた23歳の若き才能に、ファンからは温かい拍手が送らた。
高見享介vsサンティアゴ 「結果」
ボクシング


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